区長のあいさつ文は誰が書く? 元区職員が明かす役所の裏仕事

大きな区の催し物がある場合には、区長があいさつをすることがあります。

催し物に参加した区民の方は、熱心に聞き入ります。

実は、あいさつ原稿は職員が書いていて、秘書課を通じて区長に渡しています。

そのまま読み上げる場合もありますし、アレンジを凝らして読み上げる場合もあります。

区主催の大会でのあいさつ

私も何度か区長あいさつを書いたことがあります。

選管時代が多かった気がします。

入区15年の頃、区主催の大会の担当になりました。

初めて区長のあいさつ文を書くことになり、

「区長のあいさつを私が書くのか。」

そう思ったことを、今でも覚えています。

集まっているのは、明るい選挙推進協議会の方々です。

選挙啓発活動や投票所での立会いなど、選挙を支えてくださる皆さんでした。

その方々が区長あいさつを聞いて、「良い区長あいさつだったわね」と言っているのを聞くと、ちょっと良心が痛んだ経験もありました。

私が書いたとは言えませんでした。

もちろん、それが仕事なのですが、不思議な気持ちになったのを覚えています。

でも、区長に渡された区長あいさつは、あくまで参考です。

区長がそのとおり読むかどうかは、区長の判断によります。

表には出ない職員の役割

区長は数多くの会合に出ます。

すべての会合の趣旨や背景を理解するのは、なかなか難しいです。

とんちんかんな挨拶をするよりは、少しはまとまっている方が行政側からみても安心するものです。

区民からみても「区長はキチンと見てくれているんだ」と思えると、今後の協力にも力が入ります。

本当は区長が背景などを調べ上げ、完全に自分の言葉であいさつやお礼をするのが理想ですが、なかなか難しい現状です。

区長が壇上で話す数分間のあいさつ。

その裏では、目立たない職員が何度も言葉を練り直しています。

区長あいさつを書くことも、私が経験した公務員の仕事の一つでした。

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