図書館誕生~青春図書館

図書館の新館設立担当ができて1年が経つと、新図書館の誕生を迎えます。

この図書館は、「この地に図書館を」という地域住民の思いの中から、地元の名士が邸宅跡を区に提供してできたものです。

いわば地元の方々の熱意によってできたものでした。

青春図書館

区役所には部署間を異動するには、人事発令というものがあります。

区役所の発令会場にすべての人が集まって、発令を受け取って初めて、その部署の職員になることができます。

配属されたのは14人。平均年齢は20歳代後半です。

図書館長は40歳代、新館設立準備室の係長だった人です。

サブとして、しみちゃん。まだ20歳代半ばでした。

そして、私。20歳代前半ですから、まだまだ青年の頃です。

男女それぞれが7人づつの若い図書館でした。

今思うと、「青春図書館」。そう呼びたくなります。

開館セレモニー

開館セレモニーは7月でした。

新しい職員が配属されても4~6月は研修期間です。

図書館とはまったく関係のない部署から配属された職員がほとんどでした。

私は設立準備担当に配属されて、2か所の図書館で研修済みです。

他のみんなは何人ずつかのローテーションで、他の図書館で研修を受けます。

残ったメンバーで図書館の飾りつけをしたり、案内表示に工夫を凝らします。

案内パンフレットも手作りです。

セレモニー当日は7月の暑い日でした。

区長はじめ区の重鎮や、区議会議員が集まり始めます。

私はといえば、まだまだ若造なので案内係として屋外に立ちました。

いつもは私服ですが、この日は慣れないスーツです。

私服…図書館の時は私服でした。ジーパン、ポロシャツがメインで、エプロンをしていました。エプロンは配給制で、いわば図書館勤務の名札のような存在でした。

暑い日のスーツは汗をかきます。

セレモニーが終わった頃には汗だくです。

案内係としては精いっぱいがんばったのですが、いかんせんセレモニーで何が行われたのか記憶にまったくございません。

平職員の私には、とても残念なセレモニーでした。

打ち上げ

セレモニーが終わった後は、打ち上げです。

午前中で終わったので、午後からは飲み会です。

お昼から図書館でお酒を飲むことも、許されていた時代です。

当時は私はビールはあまり飲めませんでした。

でも、先輩諸氏から「ほら、がんばったんだから飲め!」。

そういわれると飲まざるを得ません。

小さなコップで2杯も飲むと、頭がクラクラし始めます。

その後のことはハッキリ覚えていません。

ただ、陽気にはしゃいだことだけは記憶にあります。

責任もなく、仕事で悩むこともなく。

役所人生でこの頃が一番楽しかった時期です。

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