
私は30年あまり前に特別区職員として区役所に入りました。
大学卒業時は民間企業への就職は一切考えず、公務員のみを希望しました。
受験したのは、川崎市上級、国家中級、東京都中級、特別区中級、裁判所中級です。
その他、受験時期の遅い千葉市なども考えていました。
幸いにして、受験したすべての試験に合格することができました。
当時は行政改革の真っ最中で、合格=採用ではありませんでした。
最初に採用通知が来たのが、特別区でした。
既に配属される区が決まった後に、川崎市から採用通知が来ました。
今、考えると、上級職である川崎市へ行くべきでしたが、当時の私は傲慢でした。
「最初から採用されないところへは行かない!」そう思って、辞退届を提出しました。
他も同様です。
ただ、東京都だけは人事担当者から確認の電話が来ました。
「本当に辞退なさるんですね」
当時は、かなり狭き門だったように記憶しています。
特別区
最初は意気揚々と入った特別区です。
でも、思ったのとは何かが違う。
私は中級(短大卒程度)で入ったので、入区一年目に「能力認定試験」を受けて合格しています。
結果的に、上級職で入った同期より一年遅れている計算です。
前のブログで書きましたが、おもしろい人たちは数多くいました。
でも、根本的に行政の至らないところを改めたいと入った公務員です。
同期は、そんな気概もなく、先輩方も日々の仕事を流すだけ。
そんな思いの中、結婚して子供ができて、安定した生活を手放すことはできませんでした。
今、思うと、国や東京都に就職した人の方が、気概があったのかなと思えてきます。
国や東京都の人たちの事を知っているわけではありません。
イメージから、そう思います。
もう一度、若い頃に戻れるなら、国家公務員上級を目指したと思います。
もし、このブログをご覧いただいている方が受験を考えている方なら、上を目指した方が良いと思います。
同期もお嫁さん候補も、それなりの人がいると思います。
安定的な給与と年金
特別区職員で良かったと思えるのは、年金です。
職員時代に「特別昇給」を何度かもらっているので、他の人よりは多少多いのかもしれません。
66歳の現在、年金だけで日々の暮らしは普通にやっていけます。
そして、お勧めしたいのは、「財形貯蓄」と「積み立て年金」は必ずやっておくこと。
これで75歳までは盤石です。
後のブログで触れますが、定年後、司法書士の資格を取って独立を夢見ていました。
でも、半年間の試験勉強で、腰と目と耳鳴りに見舞われることになって断念しました。
今は平日の午前中は、リハビリも兼ねてお掃除バイトをしています。
このバイトの定年は75歳。
年金+積み立て年金+バイトで、貯蓄金まで生み出せます。
私は余ったお金は投資しています。
在職中も倒産はないので、計画的な生活はできました。
子どもは二人いますが、ふたりとも中高一貫に入れることができました。
住居はアパート→マンション→一戸建てです。
失ったことも多いけど
本当は弁護士になりたかった。
もしくは、大学は理系を選んで、物理を学びたかった。
今にして思えば、様々な想いは交錯します。
上を見ればキリがありません。
年金暮らしを大過なく謳歌できているのは、公務員だったからです。
もし、やりたいことが特にない皆さん、営業は…な皆さん、公務員になさってください。
元工務員、清掃員バイトの私からのリアルなアドバイスです。
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