管理人室に管理人がいない

私がマンション清掃員になったのは一昨年(2023年)6月。

それまでは公務員でした。

新聞の折り込みチラシから見つけたマンション清掃員になることになります。

清掃員に募集したのは、デスクワークから解放されたい気持ちと、8時から10時までの2時間働けばよいというお気軽さからでした。

マンションの情報を調べる

初めてのマンションの清掃のせいか、マンションの状況が気になり、インターネットで調べまくりました。

不動産会社のサイトから、マンションの外観や各住戸の間取り、住戸数等々を調べました。

外観は築15年で古びた感じではありません。間取りは1R、住戸数は60戸であることが分かりました。単身世帯用です。

マンションの概要を見ると、気になることが書いてあります。

「管理人有り」

ん? 管理室は私の控室として使ってよかったのでは?

疑問を抱きつつも、問い合わせの電話の時の「管理人室を使って良いですよ」の言葉の方を信じようとする私でした。

現場研修

現場での研修は2日間受けました。

初日は、指導社員が模範清掃を示してくれます。

二日目は私が主体で動き、社員がアドバイスをするという研修です。

研修も終わろうとするときに、例のマンション管理人のことを聞いてみました。

すると、指導社員。

「ああ、あれね。管理人は巡回という形をとっていますよ。」

事もなげに答えます。

「清掃のときにマンション内に異常があったら、教えてくださいね。
 そして、時々、集合ポストの「管理室」と「管理組合」も見るようにしてくださいね」

それって、私に管理人の一部の仕事をやれということですよね。

言葉を発しそうになりましたが、なんとか押しとどめました。

新しい入居者のあいさつ

ある日、清掃をしている私のところに、年ごろは70歳近い女性が近づいてきました。

「管理人さんですか? 今度引っ越してきた〇〇と申します。よろしくお願いいたします」

ご丁寧にあいさつにお出でになりました。

「あっ、私は掃除のものです」

女性は「ふう~ん」という顔をしています。

入居の時に「管理人有り」と説明を受けていたのでしょうね。

管理人のいない管理人室

指導社員から「帰るときには部屋の明かりは消さないでくださいね。管理人がいるように見せるためです」と言われていました。

私の経験からですが、このマンションの住人は外国人が多いように感じます。

管理会社も分からないと思って、うまいことを言っているんですよね。

そう思って、このブログを書いている現在、例のホームページを検索すると「管理人無し」と変更されていました。

きっと苦情が入ったのかもしれません。

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