清掃員への転身

私は元公務員の清掃員です。

大学を卒業して、すぐに公務員になり定年まで在職し続けました。

60歳で無事に公務員卒業となりましたが、さらに再雇用として4年間の時を過ごしました。

憧れていた定年ですが、実際になってみると必ずしもそこにはバラ色の人生が待っているわけではありませんでした。

バラ色の人生を描いていた頃の私は、まだ衰えを知らない身体でした。

再雇用生活を卒業した頃には、すでに頭も筋肉も使わなければ、ますます衰えていく年代になっていました。

老後の引きこもりを避けるためにも、毎日のリズムを作らなければなりません。

「はて。どうしようか?」

清掃員に決めた動機

すでに腰の不調をかかえていた私は、椅子に腰かけることのない仕事を探し始めました。

ある日、新聞に入ってくる折り込みチラシを見ると、住まいの鉄道沿線でマンションの清掃員を募集していることが分かりました。

朝の2時間の仕事です。

腰の運動も兼ねた2時間のエクササイズ清掃です。

かつてマンション暮らしをしたことがあり、そこではマンションの管理組合理事長を務めたことがあります。

仕事内容もなんとなく分かりました。

仕事の内容

仕事の内容は、ゴミ庫のごみ捨てマンション建物内と自転車置き場の掃き掃除エントランス内の清掃ドアガラスの清掃・ガラス拭き共用部分の床・ドアの掃除です。

メインは、ゴミ庫からのごみ捨てです。

到着したらまずやるのが、この作業です。

このマンションは24時間、ゴミ庫へのゴミ出しは自由なので、収集日のタイミングを逃すとゴミ庫内はゴミのワンダーランドになってしまいます。

メインイベントの「ごみ捨て」の他に、毎日必須の作業が3つあります。

  • マンション内外の掃き掃除
  • エントランス内の清掃
  • ドアガラスの清掃・ガラス拭き

①マンション内外の掃き掃除
 端からゴミを集めるのではなく、ゴミを見つけたらホウキで集める、いわゆる「拾い掃き」というやつです。
 使っているのは長ぼうきと柄の長いちりとりです。
 慣れてくると、ブルース・リーのヌンチャクのように自由自在に扱えます。
 「燃えよ清掃員」になれそうです。

②エントランス内の清掃
 マンションの出入り口なので、住人が一番多く通る部分です。
 また、マンションの顔の部分なので、マンションの資産価値を左右するといっても過言ではありません。
 私が一番、力を入れている部分です。

③ドアガラスの清掃・ガラス拭き
 ドアは二か所あります。
 一つはフロントの観音開きのドア、もう一つはオートロックのドアです。
 また、ガラスはドアだけではなく、エレベータの内外にもあります。
 ガラスの透明度は見るとすぐにわかるので、ここも気にするポイントです。
 最初の説明ではクリーナーを使うように言われましたが、私はゾウキンのみを使っています。
 毎日拭くと目に見えて透明度が増していきます。

一日おきの作業

共用部分の「床のモップ掛け」と「ドア拭き」は一日おきに行います。

毎日の作業の進捗状況に応じて作業します。

急いで作業するよりも、毎日、地道に行うことが大切です。

サプライズなできごと

作業は簡単なものですが、時々、驚きなできごとに出会います。

次回から、その出来事をお話ししていきます。

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